TUT Formula

第10回全日本学生フォーミュラ大会参戦マシン TG07

コンセプト



TG07では車輌の加速性能や旋回性能が総合的に問われるオートクロスに焦点を当て,これまで培ってきた加速,旋回性能をさらに高めることで, コース走行におけるタイム向上を目指しました. そこで,コース走行において重要な基本性能を考え,「Basic for Perfect 〜軽量・低ヨー慣性・低重心〜」を開発コンセプトとしました.

カーボンモノコック

TG07ではTG05のメス型を用いて積層構成を検討することにより,製作時間の短縮と軽量化を図りました.

サスペンション

サスペンションはフロントにダブルウィッシュボーン・プルロッド式をリアにダブルウィッシュボーン・プッシュロッド式を採用しています.

パワートレイン

エンジンはモーターサイクル用エンジンHONDA PC37E(CBR600RR)を搭載しています.
シャシダイナモ上での試験を繰り返し,F-SAEの規則で要求されるリストリクタの存在下での吸気系,排気系,エンジンマネジメントの再セッティングを行いました.
ブレーキロータにはC/Cコンポジット材を用い,バネ下重量の大幅な削減に成功しました.

カーボン製品

従来とは異なる種類のカーボンを使用した部品の製作を行いました.

主要諸元

全長2726mm
全高1131mm
全幅1405mm
ホイールベース1550mm
トレッド 前/後1200mm / 1100mm
最低地上高30mm
車重195kg
エンジンPC37E 599cc
最大出力(クランク軸出力補正値)80ps/12000rpm
最大トルク5.3kgm/9000rpm
駆動方式チェーン駆動
サスペンション 前/後ダブルウィッシュボーン / ダブルウィッシュボーン
ブレーキ 前/後アウトボードツインローター / アウトボードツインローター
タイヤ 前/後180/510-13 Bridgestone / 180/510-13 Bridgestone